3人の法則
何気なく見ていたテレビで、“状況の力”というものの威力を思い知った。
過去に実際にあった地下鉄火災の事故で、火災直後の煙が出始めた状況の車内の写真が映されていたが、驚くべきことに、煙が出ているのに誰も慌てず騒がず座って待っていた。
これは「周りの人が誰も逃げようとしていないから、待っていれば大丈夫だ」という心理によるものだそうな。
煙が出ているという状況は、普通に考えれば危ない状況だが、人は意外と状況より他人の目を気にするらしい。
1人、2人程度なら誰も気にしないが、3人以上の人が同じことをすると、それはひとつの集団・グループとして認識され、「そこには何か意味がある」という心理が働くらしい。
これまた過去に実際にあった地下鉄の事件らしいが、地下鉄のホームと電車の狭い隙間に人が挟まってしまった。
が、結果的にその場に居た大勢の人が電車の車両を押すことにより、何トンもある車両が傾き、挟まれた人は無事に救出された。
その場に居合わせた人に話を聞くと、どうやら誰かが「電車を押すんだ!」と叫んだらしい。
最初、一人二人、押し始めたときは反応が鈍かったが、次第に三人、四人と電車を押す人が増えるとどんどん電車を押す人が増え、救出が成功した。
状況の力は恐ろしい。
が、状況の力で事態を変えることも出来る。
あなたは状況を変えることが出来ますか?